オフィス・店舗の賃貸において、原状回復費用は最もトラブルになりやすい事案です。特に賃借人が滞納・夜逃げ・破産などをした場合、工事費用や明渡し遅延による損失がビルオーナー様の負担となるケースもあります。
原状回復費用の相場は物件の種類や規模により大きく異なり、一般的なオフィスで坪単価5〜10万円、ハイグレードビルでは坪単価30万円以上になることも。
この記事では、原状回復費用が賃貸保証会社の保証対象になるのか、保証範囲はどこまでか整理して解説いたします。
賃貸保証会社の原状回復保証は各社により異なる
賃貸保証会社の保証内容は、会社によって大きく異なります。特に原状回復費用の取り扱いについては、保証対象に含まれるかどうかを事前に確認することが重要です。以下の表で、保証サービスの違いを比較してみましょう。

このように、保証会社を選ぶ際は、単に賃料保証だけでなく、原状回復費用が保証されるかを確認することが、安定したビル経営に繋がります。
原状回復費用がビルオーナー様のリスクとなりやすい理由

オフィスや店舗の原状回復費用は、住居と比較して桁違いに高額となります。物件の種類や規模によって費用は大きく変動しますので、以下に物件種別ごとの費用相場をまとめました。

特にリスクが高まるケース
原状回復費用の回収が困難になる典型的なケースとして、以下のような状況が挙げられます。
・退去拒否・明渡し遅延により、賃料収入がストップし、次テナント様募集もできない機会損失が発生する
・残置物の撤去により、予期せぬ追加費用が発生する
・設備劣化による補修など、想定外の追加工事が必要になる
※これらのリスクは、賃借人の財務状況や業種によっても発生確率が変わってきます。
これらのリスクを事前に把握しておくことで、保証会社選びの判断材料となります。
事前の調査・審査と適切な保証の組み合わせが、ビル経営の安定には欠かせません。
原状回復保証の有無がビル経営の安定性を決める
原状回復費用は、事業用物件において最も費用負担が大きくなりやすい領域です。賃料の滞納だけでなく、原状回復費用、明渡しまでの損害金、法的手続き費用まで包括的に保証されることで、ビルオーナー様は予期せぬ出費から守られます。
保証会社を選ぶ際には、以下の点を確認することをおすすめいたします。
・賃借人の倒産後も保証が継続されるか
・法的手続費用(弁護士費用・強制執行費用等)が保証対象か
・滞納発生時に、どのような手順で回収・対応が行われるか
保証会社を提案や紹介された際は、パンフレットや口頭の説明だけでなく、保証会社の契約書の案文を取り寄せ、どういった内容が記載されているか確認しましょう。
まとめ
賃貸保証会社の原状回復保証は、会社ごとに内容が大きく異なります。特にオフィスや店舗は原状回復費用が高額になりやすいため、保証範囲がどこまで含まれるのかを契約書で確認することが欠かせません。
賃借人の倒産や夜逃げが発生すると費用回収が難しくなるため、賃料保証だけでなく、原状回復費用や法的手続き費用まで保証対象に含まれる保証会社を選ぶことが、ビル経営の安定につながります。
自社のリスクに合った保証内容を見極め、安心できるビル経営を実現しましょう。